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基本主材及び副材等に基づく品質表示

図1の芯材に対し本体主材である、例えば黒檀とか紫檀などを、図2のように約厚さ5mm位に加工したムク材を、絶対に剥がれない方法で図3のように練り付ける。図3のような方法は前練り工法となり、両面の場合は二方練り、三方を練り付けた場合は三方練り、四方の場合は四方練りという具合です。この工法は狂いが生じない技術として、総ムク造り(丸太造りともいう)よりも重視された工法です。しかし芯材が紙等の圧縮材に練った場合、芯材そのものが弱いためいつか必ず支障が出てきますので、グレードの高い良品になればなるほど芯材にこだわり、必ず一級のムク芯材を用います。

次に仏壇についている大きい扉のことを外戸と申し、内側の障子を内障子と称しています。また、大小の引戸や抽出等、これらの戸軸や(抽出などの)枠材が、記述致しましたように練ってあっても本体がどのような工法になっているのか?に大きな問題が残ります。

品質表示は各部の工法に基づくことはもとより、大戸・障子その他の枠材及び工法を総合的に検査致します。その上で次に練り方の図式と9段階に分けた等級(グレード)をご案内致します。

ムク板を厚さ5mm位に加工して狂いの生じない一級の芯材に、絶対に剥がれない方法で練り付ける大変に手間のかかる工法を練り工法と申します。

下記の図解は戸軸に対する練り工法の基礎基準です。本体や内輪等は表面練りが主流になっています。




基本的に多く練ってある方が良い作品ですが、例えば前練り工法でも内陣に宝石を用いたり、白檀などを使用したり、あるいは内陣を荘厳に総練りにしたりする工法もあります。その場合、当然のことながらグレードはあがります。従って練り方だけですべてが定まる訳ではありません。しかし基本になりますので、図解と素材の使い方などをあわせ持った、品質及びグレード等を略ながらご案内致します。


【唐木製の仏壇の場合】

材質の特徴でご説明致しました通り、見た目はきれいですがこの素材は修理・再成ができない事が欠点です。

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すべてがボードということはありませんが、極めて安価な木材を使用して、大量に造り大量に販売する目的の材です。

価格は安く短命な仏壇です。建て柱がボードであった場合、障子戸や大戸が落下する恐れがあります。

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この工法は第三級程度の洋材と合板やボードを組合せ、戸板及び傘・天板等はボード、羽目板は合板といった具合に造られているものが多い。

色調も紫檀調に仕上げたものが多い。戸軸などは木材が使用されていることで多少の安心感はあるも、不安感も残る。

しかし安価に仕上がるグレードの仏壇であります。

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第二級程度の木材の芯材に突板を張ったものが対象になります。天然の突板ですのでプリントやシートと違い、色あせなどは少ない。

工法も上級になります。全体の材料もややグレードの高いものを使っているものが多いようです。
 

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芯材にボードを使用したものは極端にグレードが下がります。このグレードは芯材が木材であることが条件です。

ボードだと練り物の重さで大戸などは落下する場合があります。

そのため造り手も練り工法として各部の部品にもグレードアップを図り、内陣等もこの位のグレードから順に上がります。
 

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まず戸軸が狂わない方法です。両面に高級材を使うことは、全体に素材の優れたものを使用するようになります。

戸板もムク、傘や台輪などもムクを用いてバランスを取ります。

完成度が高くなり品格が出て何方でも一目で良い作品と解るような質感があるグレードです。

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この位の作品になると仏壇の内部の造作などにも、かなり工夫が施された作品となります。格調や気品が表れて特別上等品の貫禄が感じられる材の使い方、ポイント数が各部で高く、安心感のある作品です。

四方練り工法ともなると、重量も一段と増してきます。それだけ見た目にも本物の質感があり、造り手の感性なども随所に表現される逸品が多いのです。

内陣の素材や外陣の材などにこだわりが見られます。

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四方練り工法ともなると、重量も一段と一段と増してきます。

それだけ見た目にも本物の質感があり、造り手の感性なども随所に表現される逸品が多いのです。

内陣の素材や外陣の材などにこだわりが見られます。

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総無垢造りといっても素材によって大幅にグレードが変わります。例えば家具調などでは二級材が多い上に、完成度も考慮されます。

従って極上品にならない場合もあります。
一級の素材で彫刻などすべて揃うことが条件です。
 

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天上・裏板・羽目板・内陣等すべてが第一級の主材で、一級の芯材が条件です。

壇廻りにボードが使用されたものはその分点数が減らされ、その場合はグレードも落ちます。

しかし唐木仏壇製作の最高のこだわりは総練り工法であります。

 

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