仏具の使い方とその意味は

仏具について
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茶湯器と高坏

日本人はお茶を飲む慣習があります。食事の前後にお茶は欠かせない飲物です。下記イラストは、右の高坏に水菓子(果実等)を、左の高坏には干菓子(煎餅・落雁等)を供えます。茶湯器は右に白湯、左にお茶を、中央にご飯を供えます(日蓮宗は反対に供えます)。

水菓子を召し上がった時には白湯を飲んでいただき、干菓子を食された時はお茶をという作法であります(なお、真宗ではこれらは致しません)。


 

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霊具膳

仏壇に供える小型の本膳のことです。一汁三菜の献立で手前から箸・左に飯椀(ご飯)、右が汁椀(吸物)、後方右に壷椀(あえ物)、左に平椀(煮物)、中央部に腰高坏(漬物)というように配置致します。

霊異膳は料理を盛り付けましたら、仏前に箸が向くようにお膳をまわしてお供えします。
霊異膳を毎日お供えすることは、無理と思われる方は、法事・命日・盆・彼岸・お正月などに供えるのが一般的といえるでしょう。

なお、真宗では霊異膳は使いません。また宗派によって配置の仕方が異なることがあります。


仏器膳

私達は食事をする時に食堂テーブルや座卓などの上で食器を使い、食物をいただきます。それと同様に、仏器膳はその上に茶湯器や仏飯器を置き、丁寧に仏さまに献上する道具です。礼儀にかなった仏具の一つです。サイズ・形状等さまざまあります。お仏壇に合わせて選ばれると良いと思います。


 

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木製三宝

色は白木・黒色・朱色・欅製などがあります。宗派によってお供えする物が異なりますが、、一対を用意致しますと、法要の時など式場も引き締まり、粗末感がなく立派になります。サイズも15cm角ぐらいから36cm角ぐらいまであります。

 

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供花


右/本願寺流用供物台です、金箔押しや彩色が施したものもあり、サイズもいろいろあります。

左/大谷流専用の供花です。両派共、お供物の供え方がありますので、仏具店にお問合せ下さい。


 

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段盛器

ご覧のように、お供物が段々にお供えできることから段盛といいます。各段に菓子・餅・果物などを盛り、仏前にお供えするお道具です。サイズもお仏壇に合わせるよう、さまざまあります。


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下須板

火立・花立・香炉など直接壇の上に置かずに、この上に置きます。サイズはさまざまあります。


 

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三宝下須板

お菓子や果物などを直接置かないでこの下須板の上にのせ、お供えします。


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六角型小菱吊灯篭

お仏壇の中を全体に明るくする荘厳な道具です。サイズもお仏壇に合わせて選べます。

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四具足(しぐそく)

本願寺派に多く用いられています。左右の小さな花立の事を華瓶と申します。ここに樒(しきみ)を供えます。この樒は魔除けとして多くの宗派で使われますが、小さな白い花も可といわれています。

 

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三具足(みつぐそく)

大谷派で多く使用されています。左右の華瓶には。樒(しきみ)を供えます。本尊さまの前に上卓という小さな卓を置き。その上に打敷を敷いてセットします。樒の青さが荘厳さをかもし出す大切な仏具です。

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本山用五具足

鶴亀の形を燭台に用いた、大谷派専用の仏具です。右に燭台、中に香炉、左に花立として三具足でも可です。色調は金色です。この色調は浄土思想にあるかと思いますが、本山用は金色で統一されています。仏壇の中壇に前卓を置き、その上にセット致します。

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六具足揃え

右から香炉・花立・ローソク立・中央上香炉と六点セットのことを六具足と申します。香炉は宗派によって線香を横にしたり、立てたりして献じるお仏具です。線香の煙で自らを清浄して、あまねく高貴な香りを仏さまに献ずると共に、亡くなられた方に対し、気高い香りの体(香身)になって下さいと、深く念を込めて供黄する「要」の仏具といえます 花立・ローソク立・中央上香炉もそれぞれ重要な役目があります。


仏天蓋(ぶってんがい)


ご本尊の頭上にセットします。意味は、菩薩という仏さまが持っていた竹宝花という花を散らしたところ、その花は花蓋となってお釈迦さまの母、摩耶夫人を覆った、ということから仏天気という。

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幢幡(どうばん)

この荘厳具はお寺のご本堂に多く用いられているのは、皆様もご覧になったことがあると存じます。これは仏さまの御前にこの幡をかかげることによって邪鬼等魔軍を退け、その威徳を表現するものと言われています。

 

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瓔珞(ようらく)

珠玉を糸で綴ったもので、菩薩さまの首飾りなどに見られます。仏壇の中の瓔珞は、浄土の花、宝相華が多いようですが、文様はさまざまです。仏壇の中に天国の花が舞い、清らかな仏国を表現するにふさわしい荘厳具の一つです。照明付きなどもあります。サイズもいろいろです。
 

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吊灯篭

仏壇の内部を明るくしてご本尊さまやお位牌さまのお姿を照らします。法事のときにご戒名や法名を読み上げて供養するときに暗くて字が読めないと困ります。そのためにも心要な照明です。
 

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輪灯

仏壇の中、天井より左右に吊した灯明です。このお仏具は真宗系に最も多く使われています。右側が本願寺派用、左側が大谷派用です。高田派では桐蔓模様、興正派では牡丹模様、仏光派では蔓模様が用いられています。昔は受皿に油を入れ、芯を出してそれに灯をつけていましたが、今では電気が主に用いられています。

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置灯篭

常夜灯ともいいます。仏壇の上部よりも中段・下段を中心に照らす役目があります。神社やお寺は常夜灯として常に灯しております。