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お彼岸とは

 彼岸~彼の岸~つまり向こう岸ということです。彼岸とは浄土の世界、あるいは大悟の世界、すなわち一切の
煩悩・無明(まよい)を断じ尽くして円満無上の悟りの国と言う意味です。
これに対して此岸(しがん)はこちらの岸ということ。その意味は、私達は日々人間苦や人生苦など、生死煩悩
の世界に於いてなりわいに追われている岸という訳であります。

 一般にお彼岸は、春分の日と秋分の日を中心として、その前後三日にわたる一週間を彼岸会とし、人々は墓に
おまいりしたり、家庭では彼岸だんごやおはぎを作って仏壇に供え、ご先祖さまの供養をするのがならわしにな
っています。しかし本来は六派羅蜜(ろくはらみつ)と申しまして

●一つには、布施(ふせ)人に良い影響を与えるようなことや心を潤すようなことを進んで行う

●二つには、持戒(じかい)と申しまして、悪いことはしないで善いことをする。
                    自分をよく見て自分で自分を裁くことなどに修行する。

●三つには、忍辱(にんにく)と申し、今ある事に感謝し、不平不満を言わずに我慢すること

●四つには、禅定(ぜんじょう)心の静かさを保ち、自分を失わないようにすること

●五つには、精進(しょうじん)いつも目標をたて、努力を惜しまないで励むこと

●六つには、知慧(ちえ)移りゆく世の中や時間または心の変動などをありのまま見つめ、その真理を求めるなど


以上のような仏道を修行して成就することを本来の意味とし、春と秋の二季に十七日間を定めて彼岸会としたも
のですが、それが春分の日・秋分の日と重なり、今の彼岸会の慣わしになったのではないかと言われています。

 春彼岸の頃は、万物千草の芽生える時、冬の寒さに耐え自然のあらゆる生命が若々しく萌えあがる季節です。
小さな土筆が顔を出すなどを見る時、自然を讃え、生物を慈しむ思いが生まれるのも春ならではのことでありま
しょう。

 秋の彼岸の頃は、自然の恵みを受け米や柿などさまざまな実の収穫の時。
私達もこの大自然の法則や摂理の中に生かされている。決して自分本位で生きているのではない事を知り感謝の
念を深める事に気付くよう、春と秋のお彼岸は教示しているのです。

 暑さ寒さも彼岸までと申します。仏家の人々は改めて身体を大切にして、意義ある六波羅蜜を受持し、生業を
精進する事が仏さま・ご先祖さま・多くの人々そして家族や自分に要の供養になるのであります。

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