日本の銘木

原木の主な産地と樹木

●栓

ウコギ科で正式には針桐と称します。
山地に自生し、高さは20m~25mになります。
材質は軟らかく杢目は粗いが、やや白い柾目や板目の杢目がとても美しく、欅に似ています。
そのため和家具や仏壇に多く使用されています。

●槐(えんじゅ)

マメ科で落葉高木です。
原産は中国ですが、北海道にも豊富に成育しています。
ここで和木としてご案内致しますのは、古来より日本建築の床柱や玄関の上がりカマチ等に魔除けとして使われて来た由来があるからであります。
仏壇でもこの魔除けの意が重視されるのと木質が硬質で、しかも緻密さがその風格及び気品に満ちていると好まれ、高級仏壇に使用されている第一級の樹木です。

●欅

けやきの木にまつわる民話は数知れぬ程あります。
それ程日本人に親しみ愛されて来た純和木です。杢目の美しさは世界屈指の銘木で、その上重硬で耐久性に優れ、寺院や神社の建築材としても多く使用されています。欅の持つ気品は高級指物や仏壇にいかんなく発揮され名品となります。

●桧(ひのき)

桧(ひのき)は常緑高木樹で日本を代表する第一級の銘木、材質は帯黄白色で緻密な上、光沢・芳香があり、耐久性が強いので、諸々の木材の中で最も用途が広く建築材として最良の素材です。
また、古来より超一級の仏像は此の桧の内杢を使用して創作されています。更に神殿や仏閣にも神聖なる樹木として桧を使用する事が多いようです。

●屋久杉

鹿児島県産屋久杉は日本の樹木の中では銘木中の銘木、大きな木で杢目が細かく、とても美しく気品に満ちた素材となります。素晴らしい自然の香りに加え時が経つにつれ、何とも言えない色調に変り、益々その味わいが深まり格調が高まります。
短所はやわらかい木質ですが、それが長所にもなる。特徴をもった不思議な木でもあります。大自然の妙香を備える最高の宮殿(仏壇)にふさわしい極上の素材です。尚、1000年以上のものは保護されています。以下のものは、屋久杉と小杉という。